伊豆大島の三原山は、気象庁によって監視されている火山であり、火山活動の状態を把握し、異常を早期に発見するための観測が行われています。
この火山観測にはさまざまな観測器が使用されています。以下は主な観測項目と観測方法です。
1. 噴気観測、三原山の火口内の噴気の有無、高さ、色、量などを観測します。噴気孔の温度はサーミスタ温度計を用いて測定されます。
2. 地形の目視観測、三原山とその周辺の地形の変化を目視で観測し、写真撮影を行っています。
3. 熱観測、赤外放射温度計を使用して火孔底と三原新山の地表面の最高温度を観測します。また、赤外熱映像装置を用いて火孔底や三原新山などの三原山山頂火口内の地熱域の温度分布を観測します。
これらの観測は、火山活動が活発になると噴気活動が活発になったり、温度が上昇したり、火口内で崩落が起こったりすることに関連しています。気象庁は地震計、傾斜計、空振計、GNSS、光波距離計、監視カメラなどを設置して、伊豆大島の火山活動を監視しています。
火山防災のためにこれらの観測データが活用されており、異常が検出された場合に適切な対応が取られることを目指しています。
この火山観測にはさまざまな観測器が使用されています。以下は主な観測項目と観測方法です。
1. 震動観測、地震計により火山性地震や火山性微動を監視します。これにより、噴火発生とその規模をいち早く検知できます。
2. 遠望観測、監視カメラ等により火山を遠望し、噴煙の高さ、色、噴出物(火山灰や噴石)、火映などの発光現象を観測します。
3. 地殻変動観測、地下のマグマの活動に伴って生じる地盤の傾斜変化や山体の膨張・収縮を観測します。傾斜計やGNSS(Global Navigation Satellite Systems)観測装置を使用しています。
4. 熱観測、赤外熱映像装置を用いた火口周辺の地表面温度分布の観測や、サーミスタ温度計を用いた噴気地帯等の噴気温度・地中温度の観測から、熱活動の状態を把握します。
5. 機上観測航空機によって、上空からカメラや赤外熱映像装置などを用いて、地上からでは近づけない火口内や地熱域等の様子を観測しています。
6. 火山ガス観測、火山活動により地表に噴出する火山ガスを監視し、火山活動の評価に活用しています。特に二酸化硫黄の放出量を遠隔測定しています。
7. 噴出物調査、噴火が発生した場合、降灰や噴出物の調査を行い、噴火の規模や特徴を把握し、火山活動の評価に活用しています。
伊豆大島の三原山は、伊豆大島火山の山頂部に位置するカルデラの中央にある火口丘です。この小さな火山体は、高さ約150メートル、山頂部の直径約800メートル、底面の直径約1,200メートルの円錐台形をしています。
三原山は、1777-78年の安永の大噴火の際に噴き上がった大量のマグマのしぶきや大型の火山弾が降り積もり、現在の姿となりました。その斜面には1950-51年と1986年の噴火で流れた黒い筋の溶岩流跡が見られます。
火口はその後の噴火で埋め立てられたり陥没したりを繰り返し、現在は山頂中央南寄りに、直径約300~350メートル、深さ約200メートルの竪穴状の火口があります。また、南西寄りには伊豆大島の最高峰である標高758メートルの三原新山があります。
かつて島の人々は、噴火を「御神火」、火口を「みほら」と呼んで崇め尊んできました。三原山の語源は「みぼら・みほら」(御洞)が転訛したものとも言われています。
三原山の山頂部からは、雪に覆われた美しい風景が広がり、周囲の景観も四季折々に楽しめます。さらに、海原を越えて伊豆の島々から伊豆半島、そして富士山まで一望できる絶景スポットでもあります。
火山の神秘的な姿と美しい景色を楽しむために、三原山トレッキングをお勧めします。伊豆大島ジオパーク認定ガイドの案内で、山頂を目指し、火口を一周した後、裏砂漠方面に下るコースを歩いてみてはいかがでしょうか?
三原山山頂中央火口です。壮大な火口の眺めです。
三原山火口から裏砂漠を眺めました。黒々とした大地の様子に不思議な感覚を覚えました。ぜひ、その大地を踏みしめながら裏砂漠を散策したいと思いました。
伊豆大島の「裏砂漠」は、日本で唯一の砂漠として知られています。この黒い世界は、伊豆大島にそびえる三原山のふもとに広がっています。
この砂漠は、過去に何度も繰り返された三原山の噴火によって形成されました。噴火で噴出した石や火山灰が地表に堆積し、一面スコリア(火山噴出物)で覆われた黒い大地が広がっています。この異世界的な風景は、東京都とは思えないほどのパノラマの絶景を楽しむことができます。実際、パワースポットとしても知られています。
裏砂漠には7つの散策ルートがあります。その中でも「月と砂漠ライン」は王道のコースで、レンタカーやバイクで訪れることができます。途中の駐車場から徒歩約10分で裏砂漠の展望台に到着し、遠くに見える海と一面黒の地面のコントラストが美しいスポットです。
また、バス利用者には「大砂漠コース」がおすすめです。大島一周道路の「大島大砂漠」バス停から入口に向かい、約1.3キロメートル歩くと、黒い地面が広がる砂漠エリアに到達します。こちらも日本で唯一の砂漠を手軽に体験できるコースですが、日陰がないため日焼けに注意が必要です。
三原山が作り出したダイナミックな火山地形を堪能しながら、裏砂漠の美しい風景を楽しんでみてはいかがでしょうか?
伊豆大島の「裏砂漠」は、その異世界的な風景とダイナミックな火山地形で知られています。訪れる際には以下のアクティビティを楽しむことができます。
1. 散策と景観鑑賞、裏砂漠には7つの散策ルートがあります。特に「月と砂漠ライン」は人気で、レンタカーやバイクで訪れることができます。展望台からは遠くに広がる海と一面黒の地面のコントラストが美しいです。
2. 大砂漠コース、バス利用者におすすめのコースです。大島一周道路の「大島大砂漠」バス停から入口に向かい、約1.3キロメートル歩くと、黒い地面が広がる砂漠エリアに到達します。日本で唯一の砂漠を手軽に体験できるコースですが、日陰がないため日焼けに注意が必要です。
3. パワースポット巡り、裏砂漠はパワースポットとしても知られています。自然の力を感じながら、心身をリフレッシュさせることができます。
4. 写真撮影、裏砂漠の美しい風景をカメラで捉えてみてください。特に夕日や朝日の時間帯は素晴らしい光景が広がります。
時間は昼12:01です。地面の色は真っ黒です。火口から少し離れたところからの火口の眺めです。
二つ目のこぶを越えました。時間は昼の12:03です。
振り返ると、二つ目のこぶの頂点が見えます。その奥には一つ目のこぶの頂点も見えます。
三原山は、東京都大島町にある伊豆大島の火山で、最も高い峰は中央火口丘にある標高758メートルの三原新山です。この山は観光地として火口を周遊する遊歩道なども整備されています。
伊豆大島は玄武岩質マグマの噴出でできた成層火山で、島の中央にあるカルデラは幅2500メートル、長さ3200メートルのまゆ型で複数のカルデラ地形が複合していると考えられています。三原山は、そのカルデラ内の南西部に位置する中央火口丘(内輪山)で、主に玄武岩質マグマスパターやスコリア、火山弾、火山灰の累積から形成されています。火口内は1986年に噴火した際の溶岩に埋められており、ほぼ平坦ですが、やや南部寄りに径約300メートル、深さ約200メートルの竪坑状火孔があります。この火孔は噴火時に溶岩で満たされますが、その後、数年から十数年かけて次第に陥没し、ほぼ同じ規模の火孔が再生することがここ150年ほどの噴火で繰り返されています。
三原山の割れ目噴火は、1986年に発生しました。この噴火は、三原山中央火口の噴火が一旦小康状態となった後、急速に弱まり、20日に一段落したかに思われたものの、その後、11月21日に伊豆大島としては565年振りの「割れ目噴火」が発生しました。この割れ目噴火は一連の噴火で最大級のもので、噴煙は高度8,000メートルに達しました。
伊豆大島の火山活動は古くから島民にとって御神火と呼ばれ、三原山の名前は、出産のように溶岩や土石流を噴出することから、子宮や体内を表す「御腹(みはら)」から来ているとされています。
三原山の割れ目噴火は、1986年に発生しました。この噴火は、三原山中央火口の噴火が一旦小康状態となった後、急速に弱まり、20日に一段落したかに思われたものの、その後、11月21日に伊豆大島としては565年振りの「割れ目噴火」が発生しました。この割れ目噴火は一連の噴火で最大級のもので、噴煙は高度8,000メートルに達しました。
この噴火による被害は、火山灰や火山弾の降下、土石流、溶岩流などがありました。避難勧告が出され、住民や観光客は安全な場所へ避難しました。幸いなことに、人的被害は報告されていませんが、周辺の農地や住宅には影響が出たとされています 。
お鉢めぐりを続きます。二つ目のこぶを越えてからずーっと下りが続きます。時間はお昼の12:08です。
ふと、振り返ると二つ目のこぶが見えます。
このあたりから草原が広がっています。時間は昼の12:16です。お腹が空いてきました。早く下山したいな。ここから少し緩い上り坂です。
ふと、振り返ると二つ目のこぶが見えます。
お鉢めぐりで大島温泉ホテルコースの分岐まで戻ってきました。
お鉢めぐりと大島温泉ホテルへの道の分岐点まできました。写真は振り返って、二つ目のこぶを見たものです。ここから大島温泉ホテルに向かって三原山を下山します。今からだとちょうど大島温泉ホテルのチェックインによいタイミングですね。
大島温泉ホテルとお鉢めぐりの分岐です。ここから、大島温泉ホテルに向かいます。
大島温泉ホテルへは下りが続きます。
大島温泉ホテルへは、下りが続きます。
大島温泉ホテルへは、下りが続きます。